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ポスター

シャワー.jpg

 オリンピックで思い出すのは、1964年に行われた東京オリンピックの時に、
外国から来る選手団の帰り便を利用した広告技術者連盟の外国旅行が計画され、
デザイナーや写真家、コピーライターなど200人ほどが、約ひと月間でヨーロッパ
を一周して来たことです。

 まだ今のように外貨が自由に使えず、大体1ドルが360円の時代です。bーgは
会社に頼んで出張扱いで、そして費用も会社で出して貰って行きました。飛行機は
オランダのプロペラ機で羽田を経ち、スキポール空港から観光バス2台に分乗して
回りました。

 旅行のことはさておき、当時の写真を見ると街頭に貼られたポスターをたくさん
撮っています。あの頃の広告はポスターが主流で、日宣美と言う団体でも毎年
ポスターの公募展が開かれていました。

 フランスのロイピンやサヴィニャックなどの作る「ビジュアルスキャンダル」と
呼ばれたユーモア溢れた説得力のあるポスターが、一世を風靡していました。
フランスの街で見たポスターも、楽しく分かり易いものばかり。

 上の温水シャワーのポスターでは「あなたのためにいい気分を」

暖房機.jpg 髭剃り.jpg

 暖房機は「冬を和らげる」と太陽を風船のように引っ張っています。
 顎を伸ばして気持ち良さそうにヒゲを剃る男の髭剃り機。

ビール.jpg

 なぜワニなのか分かりませんが「召し上がれ」とビールを差し出す地下鉄広告。

ワイン.jpg

 「素晴らしいボトル」とワインボトルをたくさん持つ男。

 みんな分かりやすい広告で、街の景色に溶け込んでいました。今のテレビの忙しい
5秒や15秒CMが主流の広告ばかりで気が休ましませんよ。

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