こうろぎ香爐
お香の続きです。軽井沢で懇意にしていた工芸のお店が、店を新しくした折に
求めた香爐です。蓋の上に置かれたこうろぎが可愛らしくて、ちょっと歪んだ
真っ白なフォルムも面白いと思いました。
しかしせっかく高いお金を出して買ったのに、一度も使っていないのですね。
答えは白い陶器が煙のヤニで黒くなるのでは、と思って未だに棚の飾りのまま。
細い金属は錆びないと言われているのですが。
そもそも強い匂いの香料が、あまり好きでないからかも知れませんね。
今まで男子用の香料も、そしてポマードやヘアクリーム、ヘアスプレーなどの
化粧品をほとんど使ったことがないのは、香りが身につくのが嫌いだからで、
近寄ると香料の香りがするなんて、と思う気持ちがあってのこと。
そもそもは体臭を消すために、強い香料を使ってごまかした筈で、なければ
使うことなんてありません。とか言って、b-gに自分では気がつかない「老臭」が
体にも心にもプンプンしていたりしてね。