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登録有形文化財

伊勢五.jpeg

 昨日の続きで、千石辺りの登録有形文化財に指定された古い建物です。
「伊勢五」の屋号のお米屋さん、創業年代は不明だそうですが、8代将軍吉宗の
亨保年間には商いをしていたようで、今の当主は8代目の今井五郎右衛門さん。

 初代は名前の通り、伊勢国の出身の伊勢屋五郎右衛門さんで、屋号も「伊勢五」。
本名と別に代々五郎右衛門を襲名するとか。江戸時代、今の文京区に260軒も米屋が
あったそうです。周辺には五代将軍の徳川吉保の六義園はじめ、昨日の千石緑地の
一橋徳川家など大名の下屋敷が数多くあったので、米を下ろしていたのでしょう。

伊勢五看板.jpeg

 建物は明治初期、蔵は大正時代のものだそうです。現代はコメの消費が少なくなり
スーパーなどでも売っているので、米屋さんを続けるのも登録有形文化財の建物を
保存するのも大変だろうと思います。

進開屋.jpeg

 少し離れたところにある生蕎麦の「進開屋」。現在地で大正3年に創業したが、
関東大地震で消失、昭和初期に現在の木造2階建ての店舗を建設し、戦災を受けず
築90年以上のこの建物が残りました。

進開屋看板.jpeg

 数年前に一度お蕎麦を食べに入ったことがあります。内部はタイムスリップした
ような、大正昭和のレトロ雰囲気が残った佇まいでした。お蕎麦だけではなく
看板にある天丼も美味しいらしいですよ。

有形文化財.jpeg

 お店の前には文化庁の名で「登録有形文化財」の印。これでは家を直すことも
壊すことも出来ません。


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