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匂いと臭い

 地下鉄銀座駅の数寄屋橋方面の改札を出ると、たちまち地下構内に
カレーの匂いが漂っているのを、通るたびに否応なしに嗅がされます。
カレーは嫌いではないのですが、こんな密閉した空間で流されるのが
b-gは好まないのです。音だと騒音条例があるが、臭いの場合は悪臭
条例なんてあるのかな。ちょっとした臭いの暴力だよ。
 今日もこの地下道を通って歯医者さんに行く時に嗅がされ、服にカレー
の匂いが染み付く思いをしました。帰りがけにカレー屋のすぐ隣の山下
書房で藤沢周平の文庫本を求めましたが、本屋の店員は連日カレーの
匂いを嗅がされるわけで匂いが臭いに感じるようにならないのかな。
毎日だと鼻が馬鹿になるのかもね。
 町に漂う食べ物屋の香りではパン屋の焼きたてイーストの匂いが好き
ですね。昔お茶屋の店先では必ず茶を焙じていました。あの香ばしさも
いいものですが、最近は見たことがありません。うなぎ屋の煙も独特だね。
平賀源内が土用の丑の日にうなぎを食べようと宣伝したそうですが、蒲焼
の匂いを道行く人に流し食欲そそるのも、匂いによる宣伝効果、焼き鳥屋
の煙も同じです。
 お腹が空いているときはそそられる匂いですがね、満腹の時や気分が
優れない日なんかは「臭い」になります。銀座のカレー屋の匂いも臭いの
部類だよ。同じ店の中でにぎり寿司を供しているのも可笑しいね。全く気が
知れません。


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