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筑波山

がまの油.jpeg

 b-gが通った中学と高校は上野の山の上にあり、まだ高層ビルが無い時代だから
屋上からは東西南北、関東平野一円の山々が遥かに眺められました

 西には丹沢山塊から富士山、続く秩父の山の端には武甲山。石灰石の採掘で山容が
変わるのも見えました。北の榛名山や赤城山の右には日光の連山が長く続きます。

 北の山々が切れた平野の東端に筑波山が独立して、意外に近く手に取るように
見えたものでした。そんな山々を見ながら、屋上で弁当を食べた思い出があります。

 今日、寺で知人Mさんの奥さんの四十九日法要があるので、末席でお線香を
上げるつもりでした。が、今日の気温32℃と聞くと、昨日の熱中症を思い出して
自信がなくなり、失礼してしまった次第です。

 ところが法事の導師をされるN老師が、b-gが行けないのを知って、寺に着く前に
お土産をたくさん持って、わざわざ我が家に来てくださいました。

 そのお土産が、老師が昨日筑波山に行かれた時のお土産の数々なのでした。
中のひとつに写真の霊峰筑波の「陣中油」(一名 ガマの油)がありました。

 毎年寺のお施餓鬼で、落語家の古今亭志ん橋さんに落語をお願いするのですが、
落語好きなN老師から事前に演目を注文されるのです。師匠の落語が終った後、
次に老師がその落語を受けて説教が始まるのです。
 
 そんなことを思い出しながら頂いた「ガマの油」です。

 落語の「ガマの油」は香具師が口上をとうとうと語り、塗ると腫れ物が治る上に
切り傷の血もピタリと止まると効能をうたうのですが、儲けたお金でお酒を飲み、
ベロベロになっても一儲けしようと店を広げるのですね。

 ところが呂律が回らなくなり、さらに本来なら切り傷に見せるトリックを使う
はずが本当に切ってしまい「驚くことはない、この通りにガマの油をつければ‥‥

 あれ止まらねえ‥‥トホホ、お立ち会い」「何だ?」「お立ち会いの中に
血止めはないか」という落語です。

 ガマの自分の醜さでタラリと流す油から作る薬ではなく、ワセリンやラノリン
などの成分で、【効能】は肌荒れを防ぎ、キメを整えますでした。


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