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とんとん とんからりと 隣組

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 父の絵手紙の続き。戦争中の昭和15年頃のこと、NHKの国民歌謡で、
岡本一平作詞の「隣組」の歌が、徳山環という歌手の明るい声で、ラジオに
よく流れたものでした。戦時色がない歌詞でした。

 隣組とは大政翼賛会の下部組織で、町会の中で10軒くらいの単位で結成されて、
父は組長を仰せつかって、家の一画をよくまとめていたのを覚えています。 
絵はそんな頃の廃品回収風景です。千葉県大原へ避暑に行っている家族への手紙、
日付は昭和16年8月2日、下は「隣組」の歌。

  とんとん とんからりと 隣組  格子を開ければ 顔なじみ
  廻して頂戴 回覧板  知らせられたり 知らせたり

  とんとん とんからりと 隣組  あれこれ面倒 味噌醤油
  御飯の炊き方 垣根越し  教えられたり 教えたり

  とんとん とんからりと 隣組  地震やかみなり 火事どろぼう
  互いに役立つ 用心棒  助けられたり 助けたり

  とんとん とんからりと 隣組  何軒あろうと 一所帯
  こころは一つの 屋根の月  まとめられたり まとめたり

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 もう一枚は明くる日の3日の日付の絵はがき、近隣のお百姓さんの野菜売り。
「ありさえすれば いくらでもうりますけど なにしろ……」と、
品物が不足しているのが分かります。

 今日は昨日の雨と打って変わって素晴らしい青空。東京から富士山の新雪が遠望
できたようです。午前中、昭和信金が見えるので事務所へ。寺だより11月号も印刷。

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