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師走

柿落葉.jpeg

 うかうかしているうちに、12月師走の2日になっていました。今年もあと30日のみ。
11月の円覚寺N老師のカレンダーを12月にしましたが、11月の言葉「紅葉飄空」の
意味が気になりました。

 「飄」は旋風(つむじかぜ)と同義語。春の青葉が夏には枝一杯の濃緑色の葉となり、
ついに紅葉となって、その落ち葉が秋一番の「つむじ風」で空に舞い上がる様です。
 葉はシーズン毎に背一杯茂り、我々に目の安らぎと光合成で一酸化炭素を吸収して
地球の温暖化対策に寄与してくれます。役目が終わり、葉の一生を彩って美しい紅葉と
なって木から離れます。折からのつむじ風に舞い上がり、空に自由に放たれた様が
「紅葉飄空」と思います。

紅葉.jpeg

 今日読んだ松原泰道さんと五木寛之さんの対談集「いまをどう生きるのか」の中に
季節の四季は何回も巡って来るが、人生の四季は一回限りとありました。人の一生は
青春の門から朱夏、白秋、玄冬の門に向かうそうです。

 青春、朱夏、白秋、玄冬の時代を五木さんの本に「絵にたとえてみますと、青春は
クレヨン画、朱夏は色鮮やかな油絵で、白秋が水彩、そして玄冬は水墨画のようなの
かも知れません。モノトーンの黒色の中に、あらゆる無限の世界がある。」

 新芽の淡い緑から黄緑、濃緑、緑の青さが無くなり色豊富な黄色、赤、濃赤、そして
茶色や濃茶色の深い色に変化する様は、充実した人生の四季のようです。

椎の葉 2.jpg

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