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67年前の北海道

屈斜路湖.jpg

 一昨日のランプの写真は、屈斜路湖東部の湖畔にある鄙びた仁伏温泉で撮ったもの。
もう67年も前に大学仲間4人で訪れました。誰も泊まっていないガランとした湯船に
蛇がとぐろを巻いていてギョッとし、遥々北に来たもんだと思ったものでした。

 戦後すぐの昭和28年、大学4年の時に北海道旅行を思いつき、歌舞伎座前にあった
北海道連絡事務所を訪ねて旅行の相談をしたら、親切な所長さんが計画を練ってくれて
道内各地の営林署などの宿泊施設に紹介状を書いて頂き、格安な旅行のひと月間でした。

 bーgの従姉の身内が函館で工務店を経営していて、連絡船で北海道に到着した第一日は
湯の川温泉にご招待。また大学の先生の弟さんがNHKの札幌支局に勤務していて、道庁側
のサッポロビールでご馳走になったり、一緒に行ったSの叔父さんが札幌三越の支店長で
三越食堂で豪華な夕食を振舞われました。

 大きなリュック姿のbーg達は、1960年代後半から10年続いた「カニ族」と呼ばれた
バックパッカーの走りでしたね。東京に戻ってから北海道で描いた4人のスケッチを
一冊のスケッチブックに描き写し、連絡事務所の所長さんにお礼として差し上げました。

道庁1.jpg

道庁2.jpg

 高度成長期前の札幌では荷馬車がいっぱい街中を走り、赤レンガ造りの道庁も庁舎と
して使われていました。Googleの整備された建物の写真とまるで風景が違います。

昭和新山1.jpg

昭和新山2.jpg

 昭和17年に始まった昭和新山の火山隆起は、当時東京でも有名でした。bーgが行った
2年前の昭和26年には「天然記念物」に、32年に「特別天然記念物」に指定されましたが
行った頃は観光化されておらず、畑からニョッキリ立ち上がった溶岩ドームのままでした。

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