あれから10年

　今日3月11日は東日本大震災から10年目。朝からテレビや新聞はこのニュースで
持ちっきりでした。あの日の経験は東京でも、かつて経験したことのない酷い揺れで
忘れられません。先月あった大きな地震もこの余震だそうです。

　三陸海岸のあの地震を、関西の人はどう経験したのだろうか。神戸の大地震は
ニュースで知ってはいるものの、関東では全く揺れていないので、恐怖の肌感覚が
ありません。関東人はあの立っていられない揺れに会い、三陸の大津波や原子力
発電所の爆発の恐怖と一緒に、ついこの間のように思い出します。

　吉村昭によるルポルタージュ「三陸海岸大津波」を読んでいないのですが、東北
地方太平洋側の三陸海岸の町は、10年前以前にも地震や大津波がたびたび襲って
いたのですね。1869年(明治29年)の明治三陸地震と1933年(昭和8年)の大津波、
1960年(昭和35年)のチリ地震による津波です。

　さらに以前にも897年の貞観地震、1611年の慶長三陸地震がありました。
東北地方太平洋沖の日本海溝には、地球上最大の太平洋プレートが沈み込んでおり、
宿命的に大地震や大津波が避けられないのですね。東京だっていつ直下型大地震が
来るのか。30年以内に起こる可能性は70％ですよ。どう備えたらいいのか。



　写真はコロナも地震も関係ない、一昨日の平和な木場公園のカワズサクラです。