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カマキリのこと

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 昨日のこと、お寺で線香つけをしていた時の話です。檀家さんの1人が戻って来て
「石垣にカマキリがいます」と教えてくれました。これは良いb-gブログの話題だと
スマホ持って見に行きましたが、「カマキリ」がいないのです。

 もう何処かへ飛んで行ったかと線香つけに戻ったら、Nさんが「石垣に付いている
かたまりがカマキリです」と教えてくれました。カマキリの成虫ではなく卵でした。

カマキリ2.jpeg

 自宅の周りでも以前はカマキリも見た気がするのですが、文京区のど真ん中に
卵があるなんて知りませんでした。これは蛹ではなく、熱いスポンジ状の包みの
「卵鞘(らんしょう)」と呼ばれたもので、この中には何と2~300個の卵があると
Googleで調べて知りました。

カマキリ3.jpg

 秋の産卵から卵鞘の形で冬を過ごして春に孵化し、写真のような体長数ミリの
カマキリの姿でゾロゾロ出て来るそうです。2~300匹も生まれて脱皮を繰り返し、
生き残るのはたったの1%程。カマキリは肉食性で狭いところで飼うと小さいうち
から共食いしてしまうそうです。

 「かまきり夫人」という映画がありましたが、男を食う意味はカマキリが交尾中に
雄が頭から食われてしまうことから。習性で動くものに食指が動くそうで、じっと
している雄は食われないそうです。喰われてもそれが栄養になって、産卵数が2倍に
なるから無駄死にではないとか、1日1匹の割合で獲物を捕食すること、羽があるのに
飛べないことなど、Googleにはカマキリに関する知らなかった記事がいっぱいです。

 「蟷螂の斧(とうろうのおの)」というよく知られた故事もありました。
元はカマキリが勇気がある虫とされて、戦国時代の兜に取り付けられていましたが
現在では意味が転じて、己の無力を知らない無謀さを揶揄する場合に使われますね。

 お寺のカマキリの孵化はいつなのか? その瞬間を見たいものです。



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