坐禅会で

　8月の坐禅会は休会、今日2ヶ月ぶりに白山の寺で行われました。
１時間半の坐禅とN老師の提唱「碧巖録第97則　金剛経罪業消滅」でしたが難しい。

　金剛経の中に、どんなに優れた人も世の中から軽蔑されたり辱められるのは
その人の前世に悪業があるからで、辱めを受けることで過去の悪行が消滅すると
書かれているそうです。
　老師の懇切丁寧なお話を聞いている時は分かったようで、では説明しろと
言われてもなかなか答えられません。

　自分の体は自分一人で出来たものではありません。親がいて自分が生まれました。
その先祖、そのまた先祖のまた先祖……さらに何百年何万年前の先祖を辿ると
何をしたか全くわかりません。太古の人類もマンモスを殺して食としただろうし
人類同士戦って殺しあったかもしれない。その血を自分が継いでいると言うのです。

　bーgは子供の頃に父親は、軍隊に召集され、比島で戦死してしまいました。
45歳で兵役免除になる直前の赤紙なんて、全く運が悪いと思いました。
戦中戦後の育ち盛り子供３人の貧しい母子家庭は、相談相手のいないことや
経済的にも援助がない生活は大変でしたが、幸い他人から辱めを受けることもなく
無事に乗り越えられました。

　bーgの過去の悪業がそうさせたのか分かりませんが、負け惜しみで言えば
この貧乏あったので、今の幸せな自分を作ってくれたと思っています。
老師のお話を聞きながら、こんなことを考えていました。