東京のシンボル

　白山通りの銀杏並木に並ぶガードレールに、東京都のシンボルが形良く収まって
います。でもこのイチョウに見えるシンボルマークは、イチョウのようでイチョウを
デザインしたものではなく、TOKYOの「T」がテーマだそうです。

　　　　　　　　　　　　
　1989年に設定された時、シンボルマーク選考委員会で副委員長を務めたEは、
浄土宗の僧侶で、GKデザイン事務所を立ち上げたb-gの大学仲間ですが、彼は
コメントで言ってます。
「決め手はシンプルで誰でも書けて、応用がしやすい点でした。そしてイチョウの
ようで、イチョウでは無い、その曖昧さもポイントです。」



　とは言え、このガードレールを見れば、どう見てもイチョウのデザインですね。
この誤解を生んだのは、制定当日の読売新聞の夕刊に「東京都のアルファベットの
頭文字「T」と都の木イチョウをアレンジしたデザイン」と書かれたからとか。
つまりE副委員長の言う通り、以前の古臭い亀の子デザインと違って、融通無碍な
グッドデザインなのです。



　道の脇に、何年も前からバイクと自転車が放置されていました。