花まつり

　今日はお釈迦様が生まれた降誕会(ごうたんえ)、いわゆる「花まつり」の日です。
町内のお寺の天台宗龍泉寺と浄土宗一行院には、門前に毎年花に囲まれた花御堂が
飾られ、甘茶の中に生まれた姿のお釈迦様が安置されています。



　今日の散歩コースは花御堂巡りです。お釈迦様が生まれてすぐに7歩歩いて、
右手で天を指し、左手で血を指して天上天下唯我独尊と言われた姿です。



　お釈迦様に甘茶をかけるのは、生まれた時に龍が天からやって来て、香油を
注いだのを模して行う行事です。我々も小さな柄杓で甘茶をかけて拝みました。

　一行院では副住職のYさんにバッタリ会い、甘茶を頂戴して長話をしました。
若い彼とは以前町会の役員仲間で、町会だよりを一緒に編集したものです。



　花園大学の佐々木閑先生の著書を読んでいます。お釈迦様が亡くなってから、
お弟子が集まった「結集」で、釈迦の言葉を口伝として残しました。この本は
その最古のお経を解説した本で、人として如何に生きるか、小乗大乗に分かれる
前のお釈迦様の説いた「仏教」がよくわかります。

　「恨みは、恨みを捨て去ることで鎮まる。」という言葉は、太平洋戦争後の
1951年、サンフランシスコ講和会議で、日本に戦後賠償をしなかった仏教国の
スリランカ代表がこの句を引用した有名な言葉で、b-gも知っていました。