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ドクダミ

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 この頃は道端のいたる所、それも湿った日蔭で独特の匂いを持って咲いている
「ドクダミ」の花が目につきます。気の毒なことに名前からも「毒」があるように
思われますが、どっこいこれはれっきとした薬草で、ゲンノショウコ、センブリと
並ぶ「日本の三大薬草」なんだそうです。

 以前、N老師からドクダミの葉や茎を乾燥した「十薬」を煎じたのを、ご馳走に
なったことがあります。これには利尿作用や動脈硬化の予防、解熱や解毒の作用も
あると言われています。「ドクダミ」の名前が悪いね。「毒を矯める(正しく治す)」
意味から「ドクダミ」と呼ばれたそうです。

ドクダミ2.jpeg

 N老師の『今日の言葉』の「雑草というものはない」というブログに文殊菩薩の
話がありました。

 文殊菩薩があるとき、善財童子に薬でないものを取って来なさいと命じました。
そう言われて、善財童子は薬でないものを探すのですが、薬にならないものはない
ことに気づきました。

 そこで帰ってきて文殊菩薩に、薬でないものはありませんと申しあげました。
文殊菩薩は、では薬を取って来なさいと言われました。善財童子はそこに生えて
いた一枝の草を取って渡しました。
 
 文殊菩薩はその草を取り上げて、この薬はよく人を殺し、よく人を活かすと
言われました。これはどんな草でも薬になるということでしょう、という話です。

 子供の頃、薬屋で売っていた袋に入った「ゲンノショウコ」を煎じて飲まされた
記憶があります。傷すると何の葉っぱだったか忘れましたが、揉んで傷口に貼った
こともありましたね。

 肝臓悪くて漢方に通った時の煎じ薬も薬草でしたし、いまAmazonで求める喉の
「龍角散ダイレクト」も生薬のみを成分とした薬です。


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